矢沢永吉が76歳で東京ドーム公演 業界から懸念の声「客席は埋まるのか」 伝説のロックバンド・KISSはガラガラの過去

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7年ぶり単独公演

 ロック歌手の大御所である矢沢永吉(75)が東京ドーム公演を電撃発表した。ソロデビュー50周年の締めくくりとして11月8日(土曜)と9日(日曜)の2days公演を開催するという。矢沢が東京ドーム公演を行うのは7年ぶりで、76歳2か月での単独公演となる。元ビートルズのポール・マッカートニーが打ち立てた76歳5か月に次ぐ偉業で、日本人アーティストとしては最年長記録となるため話題を呼んでいる。

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 音楽ライターがこう話す。

「矢沢は5日に自身のインスタグラムを更新して『2025.4.8 19:00 初のYouTube Liveにて大切なお知らせがあります』と投稿。現在75歳と高齢なのでファンの間で『怖い』『ドキドキする』など動揺と期待が広がりましたが、ふたを開ければ夜空を背景に東京ドーム公演を告知するサプライズでした。矢沢らしいド派手な演出にファンは大喜びしています」

 8日午後7時。東京・豊洲の上空に500機のドローンが浮かび「E・YAZAWA」のロゴや矢沢が歌うシルエット、「EIKICHI YAZAWA 50 ANNIVERSARY」などの文字が次々と登場した。そして「LIVE in TOKYO DOME Do It!」「最年長!東京ドーム公演 2days 11/8、9」の告知が。「俺マジでヤバイよ 今年のドーム!!」と強い意気込みも示した。

 矢沢は7年前の2018年、満69歳(ロック)を迎えるに当たり全国5都市を巡るドームツアーを開催。同年9月に北海きたえーる、日本ガイシホール、京セラドーム大阪、広島グリーンアリーナ、そして最終日に東京ドームでツアーをしめくくった。

 スポーツ紙はさっそく「ロック史上最大のスターが5万人と対峙(たいじ)する」と書き立てているが、音楽業界からは懸念の声が出ているという。レコード会社関係者は「今回の矢沢の東京ドーム公演に、果たしてどのくらいの観客が集まるのか読めないところがあります」と声を潜めつつ、こんな前例を明かした。

「1973年に結成され74年にデビューアルバム『キッス・ファースト 地獄からの使者』でレコードデビューした伝説の米ハードロックバンド・KISS(キッス)は過去に5回東京ドーム公演を行い、2015年の来日公演ではももいろクローバーZと共演。19年にはYOSHIKIが登場して観客を沸かせました。

 しかし、2022年11月30日に開催した“サヨナラ公演”の観客席はガラガラ。案内スタッフが『本日、スタンドは自由席です』というほどで、かろうじてアリーナだけ埋まっている状態でした。ボーカル兼ギターのポール・スタンレーが、ステージ途中で『今日の観客は何人くらいかな?』とつぶやいた場面を鮮明に覚えています。これほど“地獄”の東京ドーム公演は後にも先にも見たことがありません」

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