まるで闇カジノ…六本木のアミューズメントカジノで「高額ポーカー賭博」が横行 店から借りた「負け金250万円」を踏み倒す決意をした会社員の告白
5万円が一晩で170万円になった
Aさんが友人に誘われ、昨年夏頃から通い始めた六本木のアミューズメントカジノ「X」で行われているリングゲームのレートは、当初は数万円から十数万円が動くレートだった。
「1回行けば2万円から5万円を勝ったり負けたり。30万円くらい大負けした日もあった。貯金は100万円を切るようになってしまった」
いよいよ破産か…。そんな不安と向き合いながら、昨年12月頃、Aさんはさらなる博打に打って出る。一晩で数十万円動く高レート卓に挑み始めたのだ。するとツキが回ってきて、面白いように勝ち続けたという。
「同じ六本木にある別の店でしたが、5万円を一晩で170万円にまで増やすことができました。その後も調子がよく、Xで再び330万円を勝利しました」
330万円勝った後、たった2日で750万負けた
ただし、増えたのは現金ではなく、ウェブコインやウェブコインに切り替え可能な店内ポイントだ。
「私自身は換金業者を使ったことはありませんでしたが、他の客に『買ってくれないか』と頼まれ、8掛けくらいで売って約40万円を現金化したことは一度あった。だから、自分の中では現金を持っているのと同じ気持ちでした」
こんな泡銭を得られれば、就労意欲もなくなってしまう。
「これで生計を立てられるかもしれない。増やしたらまずは車を買おうなどと、考え始めるようになりました」
だが後から振り返ると、「ツイていた」だけだったのである。
「今年1月、たった2日間で約750万円も負けてしまい…しかもアツくなってしまい、持ち金のウェブコインや貯金以上を負け、帰る際、300万円が支払えなくなってしまったのです」
それからオーナーからは「支払ってもらうまでは帰せない」と詰められ、12時間店に“閉じ込められる”ハメに。
「なんとか返済計画を示して店から出られました。そして1カ月後、親から借りた50万円を振り込んだのですが、そこでいよいよ首が回らなくなった」
そんな時、知人から紹介された男性がこうAさんに言い放った。
「違法ギャンブルで背負った借金なんか無効だよ。無視したらいい」
Aさんはこの言葉にハッとし、残債250万円を踏み倒す決意を固めたのである。
続編【六本木のアミューズメントカジノで「ポーカーの負け代250万円」が支払えなくなった客が警察に駆け込んだ 店側は取材に「無銭飲食と同じ。必ず払ってもらう」】では、Aさんが750万円負けた時の「鉄火場」、残債を踏み倒そうと決意した時の心境や店側からの「反論」について詳報している。