ダウンタウン浜田不在で「ナンバーワン」に躍り出た天才芸人…かつての「うんちく王」が「超万能型MC」に
広い守備範囲
ダウンタウンの浜田雅功が体調不良のため休業に入ったというニュースはテレビ業界に衝撃を与えた。「水曜日のダウンタウン」や「プレバト!!」など数々の人気番組をMCとして牽引してきた存在だった浜田がいなくなるのは、業界にとって大きな痛手である。
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その一方で、芸人MCとしての存在感をますます高めているのがくりぃむしちゅーの上田晋也である。もともとMCとして評価されてきたが、浜田がいなくなったことで、改めてトップクラスの芸人MCとして注目されている。
ほかの芸人と比べたとき、司会者としての上田の最大の強みは扱える番組や企画の幅が広いことだ。現在、上田が出演している番組の中には、「くりぃむナンタラ」のような純粋なお笑い番組もあれば、「くりぃむクイズ ミラクル9」「今夜はナゾトレ」のようなクイズ番組もあるし、「Going!Sports&News」のような報道番組もある。放送時間帯もゴールデンタイムから深夜まで幅広い。
上田のオールラウンダーぶりを象徴しているのが、女性ゲストを大勢集めたトーク番組「上田と女が吠える夜」（日本テレビ系）が人気を博したことで、姉妹番組として新たに「上田と女がDEEPに吠える夜」が始まったことだ。
こちらも女性ゲスト主体のトーク番組というフォーマットは同じなのだが、性教育、美容、離婚事情など、深夜枠でよりディープなテーマを扱う内容になっている。扱う話題を変えて同じ形のトーク番組2本を同時に成立させられるのは上田ならではだ。
ここまで守備範囲の広い芸人MCはほかに存在しないと言ってもいい。タレントというのは、それぞれの個性を伸ばして仕事をしていくものだから、長く続けていると仕事のジャンルはどうしても偏っていきやすい。「うんちく王」と呼ばれたこともある豊富な知識を武器にして長年活躍している上田は、どんなジャンルの番組にも対応できる能力を持っているため、いまだに各局で引っ張りだこになっているのだ。
番組のジャンルや放送時間帯によって、上田は自分のキャラクターを微妙に変えている。お笑い系の番組では笑いのためにあえて強めにツッコんだり、厳しいことを言ったりすることもあるが、報道系の番組ではそのような振る舞いはしない。そのキャラクターの使い分けも絶妙なのだ。
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