フジ「サン!シャイン」の視聴率が危険水域に突入…改編1週間で見えた“低迷の理由”とは
フジテレビの平日朝の情報番組「サン!シャイン」(8:14~9:50)がスタートして1週間が過ぎた。しかし、番組タイトルとは裏腹に、早くも暗雲が垂れ込めているという。
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3月31日放送の番組初回、MCの谷原章介(52)、情報キャスターの松村未央アナウンサー(38)、そして遅れて到着したスペシャルキャスターのカズレーザー(40)がスタジオに並び、いよいよ始まるかと思われたが、まずはクイズだった。民放プロデューサーは言う。
「NHKの朝ドラ『あんパン』(8:00~8:15)も同じ日にスタートしました。強敵である朝ドラに対抗するため、フジは全番組の中で唯一の同時間帯視聴率トップの『めざましテレビ』(5:25~8:14)を延長して8時またぎにするという作戦を考えたようです。そのため『サン!シャイン』は8時14分、朝ドラが終了する1分前という中途半端なスタート時間になりました。朝ドラを見終えた視聴者がチャンネルを変えるのを待つために、番組のオープニングはクイズで時間稼ぎをしているのでしょう。そのクイズも『めざましテレビ』のエンディングで出題されたものなんです」
「めざましテレビ」の視聴者も残さず連れて来ようという作戦かもしれない。ともあれ、クイズが終わって8時17分、ようやく番組がスタートする。
谷原:それではいきましょうか、「サン!シャイン」スタートです。
初回では番組タイトルの意味を説明した。
日替わりの弊害
谷原:「サン!シャイン」はですね、朝日、気持ちいい太陽の“サン”とですね、視聴者の皆さんが一緒に参加してくださる“参”をかけております。
前出の民放プロデューサーが続ける。
「番組スタート前、MCの谷原に加えスペシャルキャスターのカズレーザー(月・金曜)と武田鉄矢(火・水曜=75)の3人を推していたため“3シャイン”かと思っていましたが、視聴者参加の“参”だったとは、これで一気に脱力しました」
この日の特集はミャンマーで起こった地震だった。
「くだらないクイズの後に地震被害の映像です。ちなみに2日目はフジの第三者委員会による報告を受けての特集でした。そして3日目は愛知県一宮市で起きた女子高校生刺殺事件、4日目は滋賀県長浜市の冷凍庫で発見された女性の遺体遺棄事件と、連日、シリアスなニュースを扱っているので、クイズとの落差が大きすぎます。また、フジの女性アナウンサーが担当する情報プレゼンターは、松村未央アナが月・木曜、宮澤智アナ(35)が火・水曜、松崎涼佳アナ(25)が金曜と、ほぼ日替わりというのも視聴者が定着しない一因です」
その一方で、視聴者からリアルタイムで届いた意見をカラフルなイラストで図式化していくグラフィックファシリテーション担当の山田夏子氏は月~金曜の出演である。
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