新1年生「悠仁さま」を公安3課は守り切れるか ローン・オフェンダー対策の難しさとは
ローン・オフェンダーが誰を狙うのか
年々、交番や駐在所の数が減っていることも問題だ。住民との連携が薄まる中、地域から不審者情報を吸い上げ続けるのはなかなかハードルが高そうに見える。
「ローン・オフェンダーが基本的に“見えざる敵”ということが、現場のストレスになりそうな印象を受けましたね。一方でローン・オフェンダーが誰を狙うのかということにも注目が集まります。具体的に名前が上がっているとは聞いていませんが、2代続けて狙われている首相はもちろん皇族方、その中でも悠仁さまへの対応は相当な緊張感を持って進められているはずです」(同)
皇位継承順位第2位の悠仁さまは5日、住まいの赤坂御用地を車で出て、茨城県つくば市にある筑波大学のキャンパスに向かわれ、入学式に出席された。一部で物議を醸した通学方法については、「赤坂御用地から車で」+「大学の近くに借りた民間の集合住宅」通う方法を組み合わせる方向だ。
「公務との関係性や体力的な面から“ハイブリッド通学”自体は想定通りでしょう。広いキャンパス内では自転車に乗って移動される予定で、セキュリティ面でカバーしなければならないエリアが大きいというのは悩ましいテーマでしょうね」(同)
昔ながらの過激派ならば
近隣には制服警官はもちろん私服警官もかなり配置されるのではと見られている。
「悠仁さまが生活される『大学近くの民間住宅』では“最近、若い子が増えたなぁ”というような声が出てくるほど私服警官が投入されるのではないかとの話も聞こえてきました。そこに公安3課の情報収集能力も活かして何としても事件やトラブルを防ぎたい、ということなのでしょう」(同)
昔ながらの過激派ならば、少なくとも動機面はわかりやすかった。反体制、反皇室といった主張を隠さなかったからだ。しかし、ローン・オフェンダーとなるとこの面も多種多様となってくる。
安倍元首相暗殺の動機は山上被告の個人的な恨みという側面が強い。旧統一教会への恨みが元首相への殺意に変わったわけだ(関連記事:「おしっこやうんちで重くなったおむつをはいた子が徘徊…」 子育てを放棄して宗教の集まりに 山上被告の母がハマった“もう一つの怪しい団体”【統一教会に解散命令】
)。
この点もまた公安3課には頭の痛いところかもしれない。
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