毎月210万円の年金がゼロに…韓国前大統領の「美人妻」を待ち受ける悲劇的結末とは

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待ち受ける過酷な捜査

 今後、失職によって現職大統領の不訴追特権を失った尹氏には、過酷な捜査が待ち受けている。さらに、内乱罪で1月に起訴された尹氏が、職権乱用罪などで追起訴される可能性も出てきた。とりわけ注目されるのが美人妻で知られる金建希(キム・ゴニ)夫人への本格捜査だ。すでに学位論文の盗用、占い師への過剰な傾倒、親族への便宜供与、海軍艦艇での私的飲酒パーティーなど疑惑の玉手箱となっている。

 日韓関係に詳しい国際ジャーナリストがこう語る。

「昨年の総選挙で尹氏と夫人が、特定の候補を公認するよう政治ブローカーを介して与党に圧力をかけた選挙介入疑惑。そのほかに、ドイツ車の輸入販売会社の株価操作への関与などが浮上しています。野党は政府から独立した『特別検察官』を任命して捜査させる法案を提出しましたが、尹氏はことごとく拒否権を行使。

 このため、夫人への追及を防ぐために非常戒厳を宣布したとの見方さえ出ています。多数野党がこの特検法を再び持ち出してくるのは確実視されています。国会の定員300人のうち200人の賛成で可決された場合、尹氏を裏で操っていたと言われる夫人への追及が本格化します」

 現在、新たな火種となっているのが、夫人の捜査を阻んだとされる検察トップの疑惑だ。

「尹氏が論功行賞で任命した沈雨廷(シム・ウジョン)検事総長が、夫人への捜査を妨害した、と野党は主張しています。さらに沈氏の娘が要件を満たしていないのに外交部に優先雇用されていたとする報道も、国民の怒りを買っており、こちらも野党は徹底追及の構えです。夫人に関する数々の疑惑は、検察トップを巻き込んだセンセーショナルな事件に発展しそうです」(前出の現地記者)

 尹氏の罷免でついにパンドラの箱が開くのか。

デイリー新潮編集部

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