大谷翔平の盗塁数は減少する? ホームランは50本超えの可能性も 大谷の今季の展望を専門家が解説

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日本人初の「サイ・ヤング賞」受賞の可能性は

 同賞は、毎年ア・リーグとナ・リーグの投手それぞれ1人ずつしか選出されない栄誉あるもの。これまで日本人の受賞者は出ていないが、過去にはサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有(38)やデトロイト・タイガースの前田健太(36)が投票で次点に入った。

 在米スポーツジャーナリストの梅田香子氏が言う。

「MLBでプレーした日本人投手の中で、山本は野茂英雄や佐々木主浩、松坂大輔を差し置いて最も素晴らしいという評価をアナリストたちからも受けています。昨シーズン序盤は配球を相手に読まれ打たれていた。そこで優秀なドジャースのスタッフ陣が、適切な指示を山本に送り改善されたことで勝てるようになりました」

佐々木の課題は

 ルーキーの佐々木について、梅田氏はこう指摘する。

「対戦打者に配球が読まれやすい投げ方の上に、若いので体が出来上がっておらず、フォームが固まっていない。調整すべき点がいくつもありますね」

 前出の福島氏も、

「佐々木の課題はスタミナ。日本では最多で20試合129イニングしか経験していないので、今後どれだけ投げられるようになるかですね。東京シリーズではフォアボールを5個与えて押し出し。並みの投手ならノックアウトになるところ、その後2者連続奪三振で切り抜けました。制球面を不安視されていますが、完全試合を達成した実力はある。慣れれば問題ないでしょう」

 後編【「早くに地区優勝を決めてしまうと…」 ドジャースを待ち受ける落とし穴と、大谷翔平を追い詰める可能性のある日本人選手とは?】では、来季のドジャースの展望と“落とし穴”について報じる。

週刊新潮 2025年4月3日号掲載

特集「MLBに日本人15名 『大谷翔平』を10倍楽しむ完全ガイド」より

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