石破首相が頭を下げ続けているうちに支持率が上がってほしいと夢見る議員たち

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石破氏は頭を下げ続けるほかない

 直近の報道各社の世論調査で石破内閣の支持率が急落した。3月13日に報じられた石破茂首相による自民党衆院1期生への商品券配布問題を受けてのことが主たる要因と分析されているが、支持率はここで底をうつのか、それともさらに右肩下がりになるのかに注目が集まる。「このままでは参院選を戦えない」との声が上がるものの、現時点で「石破おろし」がそこまで大きなうねりになっていない理由についてもお伝えする。

「石破氏による商品券配布問題はタイミングもセンスも悪いと大きな批判が出ました。1人10万円は特段、これまでの永田町の常識なら大したことではないでしょう。しかし、自公与党がこれを問題視しない層に支持されて盤石の状況なら別ですが、そうではない以上、慎むべきだったと各方面から指摘を受けています。石破氏はひたすら頭を下げ続けるほかないでしょう」

 と、政治部デスク。

石破氏では戦いたくない

 石破政権発足時から懸案だった新年度予算案は成立し、その後は企業団体献金の見直し、年金制度改革法案などがテーマとして持ち上がってくる。

「参院選を今国会閉会直後に控えているので内閣不信任案が出ることは既定路線です。それまでにまだ80日ほどあるので確かなことはなかなか言えないのですが、いくつかの条件をクリアすれば可決の可能性も無いわけではない。野党側で政策協定や候補者調整がひと段落していて、不信任案に野党が一致して賛成し、さらに与党から造反者が出て賛成に回る、といった場合です。そうなったら石破氏は解散か内閣総辞職を選ぶ必要が出てきます」(同)

 現時点で石破氏は政権を投げ出す気はさらさらなく、当然、総辞職を選ぶこともないという。となると解散も視野に入ってくる。

「7月に投開票予定の参院選との衆参ダブル選の可能性が浮上してきますね。その段階での内閣支持率次第では“石破氏では戦いたくない”というムードが党内にこれまで以上に盛り上がることも想定されます」(同)

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