「東京はアジアのセックス観光の首都」 中国人訪日客の増加でエイズ患者が急増? 「風俗店ツアーも流行」
「日本人を道づれにしてやる!」
実際、日本では中国人専用の風俗店が増えている。
「X」や中国のSNS「ウィーチャット」などには東京の風俗店の宣伝があふれ、中国語版のYouTubeには風俗嬢らしき若い女性の画像がある。昨年11月には、警視庁国際犯罪対策課が、池袋の風俗店「梦巴黎(夢パリ)」を摘発し、中国籍の女性経営者を逮捕。従業員女性16人と経営幹部男女4人も風営法違反幇助(ほうじょ)などの容疑で逮捕された。16人の女性従業員は全員が日本語学校の学生で、経営者の夫は逃走し、すでに中国へ出国したもよう。だが、中国人専門だからといって、安心できない。
在日コミュニティーに詳しい奥窪優木氏は、「中国人専用の風俗店は、客は中国人限定だが、日本人女性が働いているケースが多くあります。そこからHIVが広がる可能性はある」と指摘する。中国の若者のエイズ患者が「日本人を道づれにしてやる!」と豪語し、新宿・歌舞伎町の風俗店をハシゴして、複数のセックスワーカーと性交渉しHIVに感染させたことから、日本人女性のHIV陽性者が1000人まで拡大したという情報もある。
10日間で800万円稼ぐ強者も
その一方、景気低迷が長く続く日本では、風俗嬢も日本より稼げる海外へ出ていく傾向があり、10日間で800万円稼いだという強者もいる。海外で荒稼ぎする日本人の風俗嬢は、稼いだ金だけでなく、エイズを一緒に日本へ持ち帰ってくる危険性がある。目下、米国政府はこの“出張売春”に対して水際対策を強化し、入国管理当局が日本人観光客の若い女性に厳しく目を光らせている。空港の入国審査では、入国目的や滞在先、滞在期間を問うのが当たり前だが、少しでも態度や答えがあいまいだと、入国を拒否され、強制帰国させられるケースが目立っている。
海外での売春をあっせんするのは、主として中国の犯罪グループで、世界中にネットワークを持ち、出稼ぎ先の国は多数に上るとされる。中国では14年に大々的な風俗産業の摘発が行われ、10万人が検挙された。しかし中国の闇風俗店営業は、日本とは違って「刑事犯罪」ではなく、記録を取られるだけで、すぐに放免される。その一部が中国国内から日本へ流入したのではないかとみられている。
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