【実際の写真】視察した府議は「思わずぼうぜん」 開幕まで3週間「大阪万博」のパビリオン建設が終わらない! 「骨組みがむき出しで、資材が積み上がり…」

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建設が遅れた“根本の原因”

 工事が遅れている理由を、府議会関係者がこう明かす。

「会場全体の整備が遅れたことが痛かった。水道が通るのは、計画では昨年7月でしたが、実際にインフラ整備が終わったのは今年に入ってから。オペレーションや見通しが甘かったと言われれば、その通りです」

 一方で、森山氏は、

「建設が遅れている根本の原因は地盤の脆弱さだと考えます。万博会場の地盤条件が悪いことを海外の担当者は理解しておらず、デザインや工法、予算などの見直しが必至となり、建設計画が後ろ倒しになっていった。その遅れを取り戻すために現在、夜間工事も常態化しつつあると聞きます」

 本当に間に合うのか。当の協会に尋ねてみると、

「計画どおり内装工事が進まないといったことはあり得ることであり、協会として開幕に支障がないよう準備していきます」(広報部)

 会場建設費は資材や人件費の高騰で、当初予定の倍近くになる2350億円にまで膨張。チケットも2300万枚のうち売れたのは約821万枚にとどまる。

 笑いと歓喜でなく、阿鼻叫喚の万博とならないことを祈るばかりだ。

週刊新潮 2025年4月3日号掲載

ワイド特集「春爛漫」より

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