OP戦首位「新庄日ハム」の“メジャー流”戦略モデルとは エースと主力打者流出も、就任4年目で優勝を狙える理由

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我慢に我慢を重ねて起用した金の卵が羽ばたいた

 新庄監督の船出も西川らを放出し、“解体モード”から始まり、1年目の22年は59勝81敗3分、2年目の23年は60勝82敗1分。2年続けて最下位に低迷したが、その間に我慢に我慢を重ねて起用した金の卵が、“新庄チルドレン”として孵化し大きく羽ばたいた。

 その成果が昨季の2位躍進であり、昨年のオールスターに12球団最多の9人がファン投票で選出されたことだろう。

 日本ハムは、中田や西川の他にもFAやポスティングなど違う形で近藤健介や上沢直之といった主力選手の流出を許してきた。それでも驚異的な育成力で、今やソフトバンクに迫る戦力を築き上げようとしている。

 解体からスタートした新庄監督流のメジャー式戦略モデルは実を結ぶのか。勝負の4年目が始まろうとしている。

八木遊(やぎ・ゆう) スポーツライター
1976年生まれ。米国で大学院を修了後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLなどの業務に携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬記事を執筆中。

デイリー新潮編集部

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