怯えるように顔が強張り… 襲われた直後、左耳を押さえながら「立花孝志氏」が見せた“素の表情” 「過激アンチ」はなぜ生まれたのか

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アンチが増加

 凶行現場のすぐ近くの財務省周辺にはこの日、歩道を埋め尽くすほどの人が集まっていた。去年暮れごろから盛り上がりを見せている「財務省解体デモ」の参加者たちだ。立花氏は前日にユーチューブでデモへの参加を表明していたので、狙うのは容易だったはずだ。

 立花氏が出馬した千葉県知事選の投開票が2日後に迫っていても、選挙区外での街頭活動は彼にとっては「いつもの行動」だった。

「千葉県知事選が始まってからも神戸の三宮や大阪の梅田などで“越境演説”を繰り返しています。立花氏にとっては、自説を効果的に主張する場所があれば選挙区外でもいいんです。熱狂的な支持者は相変わらずいますが、兵庫県知事選の問題でうそを言っているとして批判的なヤジを飛ばすアンチも増えてきた矢先の事件でした」(政治部記者)

 千葉から来た70歳の男性は「真面目に選挙活動をしない立花氏に、千葉をバカにするなと言いに来た」と言う。選挙を軽視しているように見られる立花氏の行動が、宮西容疑者のような強烈なアンチを生む背景にあるのかもしれない。

 県知事選は現職の熊谷俊人氏(47)が圧勝し、立花氏は約130万票差で3位と惨敗。選挙の負けは想定内でも、自身へのテロまでは想像もできなかったのではないだろうか。

撮影・本田武士

週刊新潮 2025年3月27日号掲載

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