「サラメシ」終了で早くも広がる「中井貴一ロス」 民放Pが「打ち切りはあまりにもったいない」と嘆く理由とは

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 2月12日、NHKが「サラメシ」の3月いっぱいでの終了を発表した。番組は“ランチをのぞけば、人生が見えてくる”をコンセプトに2011年にスタート。その名の通りサラリーマンの昼飯はもちろん、様々な職種で働く人々や亡くなった有名人が愛した昼食も取り上げた。企画の面白さもさることながら、アドリブを盛り込んだ中井貴一の明るく弾けたナレーションも人気の理由だった。ネット上には早くも「サラメシ・ロス」の声が上がっている。

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 NHKが番組終了を発表した翌日に放送された「サラメシ」で、中井はエンディングをこう締めくくった。

中井:さて、すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、「サラメシ」、この3月で終了となります。あと数回、最後まで一粒も残すことなくいただきます。引き続きお付き合いください。それでは今日も……お相手は中井貴一でした。

 ナレーションの後ろで流れていたのは、サザンオールスターズの名曲「Ya Ya(あの時代を忘れない)」のオルゴール調のメロディだった。中井が主演したドラマ「ふぞろいの林檎たち」(TBS)の挿入歌だ。民放プロデューサーは言う。

「『サラメシ』のスタッフも粋なことをしますよね。この番組では、バラエティのイメージがあまりなかった大物俳優の中井さんが、ナレーションで意外なキャラクターを演じました。そのギャップが新たな魅力となっていましたから。もっとも、NHKの上層部や編成が下した判断はどうだったのか……」

「サラメシ」と一緒に教育バラエティ「ワルイコあつまれ」も終了する。元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「新しい地図」の3人が揃う番組として注目されていた。

「民放からすると、この2番組の終了は“もったいない”としか言いようがない。民放には弾けた中井さんが見られるレギュラー番組がありません。新しい地図が揃うレギュラー番組も同様です。つまり、NHKだからできたNHK色の強い番組だったからです」

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