「オンラインカジノ広告」に出演“お色気たっぷり女優”動画削除のウラ事情 急展開の背後に“後ろめたい事情”

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 M-1グランプリで史上初の2年連続優勝を果たした人気漫才コンビ「令和ロマン」。ボケの高比良くるま(30)がオンラインカジノを過去に利用していた件について、自身のYouTubeチャンネルで謝罪した。高比良はネット上の広告をきっかけにオンラインカジノにハマったというが、過去に広告に出演した有名女性タレントに取材すると、直後に動画を削除し……。

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「違法じゃないという認識」

「オンラインカジノをしていたというのは事実です」

 高比良はそう言って相方の松井ケムリ(31)と共に深く頭を垂れるのだが、注目されているのは「やってしまった理由」だ。

 大学時代の知人に誘われて2019年末から1年ほど続けていたと明かした上で、こう言った。

「インターネット上に広告があり、違法じゃないという認識をしてしまいました」

 慶應大中退という高学歴でも知られる高比良がハマるきっかけになったオンラインカジノのネット広告とは、一体どのようなものだったのか。

有名人が広告に

 警察庁によれば、2020年以降、毎年100人前後の者がオンラインカジノ絡みで検挙されているというが、その一角を占めるのが広告関連の“事件”である。ITジャーナリストの三上洋氏が言う。

「オンラインカジノのプレイ動画を配信したYouTuberが何人も逮捕されていますが、その中にはカジノサイトからお金をもらって“(広告)案件”として配信した者もいました」

 そこでオンラインカジノの動画広告のいくつかを見てみよう。例えば元サッカー日本代表の吉田麻也(36)とか、タレントの橋本マナミ(40)とか、YouTuberのラファエルとか……。

 ちまたの人気者が楽しそうにスロットを回したりしてカジノゲームを勧めてくるのである。

 が、ここで留意すべきは、吉田と橋本の動画広告の片隅に「無料版」と記されていること。賭博ができない、ただのオンラインゲームの広告だという主張がこの3文字には込められている。もちろん問題は大いにある。

「無料版といってもサイトの名称で検索すれば、同名のカジノ機能を持ったサイトの方が上位に出てきます。無料版が違法カジノの誘導サイトになっているのは明らかです」(三上氏)

問い合わせると動画を削除

 こうした指摘について、吉田のマネジメント会社からの返答はなかった。一方、橋本の方は、問い合わせてから数時間後、11本もあった動画はすっかり消され、やがて所属事務所からこんな回答が届いた。

「橋本マナミが出演した動画は、スポーツニッポン紙が依頼を受け、広告案件として制作したものです」

 つまりは広告動画を作って配信したのはスポニチ紙。橋本はカジノサイトではなく、スポニチ紙からの依頼で出演したというのである。

 実際、同紙のweb版「スポニチアネックス」では、「橋本マナミと森咲智美がミスティーノFREEで対決!」や、「橋本マナミと葉月あやが罰ゲームを賭けてオンラインカジノゲームのバカラで対決!」なる記事が配信されており、こちらは削除されていない。

 一連のオンラインカジノ問題について、今回、同紙の記事は、〈「無料と有料の区別が曖昧で、いきなり有料のサイトに誘導されることもある」〉という、三上氏の指摘と同様の有識者のコメントを掲載しているが、一方で過去、広告を出した経緯を尋ねると、「無課金のオンラインゲームであることを前提に制作したもので、動画の内容については違法性は一切無いと考えています」(経営企画室)と回答する。

 ただ少なくとも言われてすぐに消すくらいの後ろめたさは認識しているようである。

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