「芸人として撃沈し、初めて“ホストクラブ欲”が…」 「相棒」に出演の篠原ゆき子が明かす「自慢の黒歴史」

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20代半ばで突如お笑い芸人を目指すことに

 大人気テレビドラマシリーズ「相棒」に出雲麗音役で出演中の俳優、篠原ゆき子さん。今や演技派としてその名を知られる彼女だが、若き頃にはお笑い芸人を目指したこともあるという。マネージャーの指摘、相方とのドサ回りの先で見た景色とは……。

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 20代半ばのある夏、お笑い芸人を目指した。当時の所属事務所の演技レッスンで出会った同い年のMに誘われたのがきっかけだった。「あたし実は女優じゃなくて芸人になりたいんだけど、ゆきの声、ボケに向いてるからコンビ組まない?」当時役者としての仕事が全く無かった私は乗ってみることにした。コンビ名は「ガス☆漏れ☆とんび」。Mの笑い声が「ツゥー」とガス漏れの音に似ていて、私の引き笑いがとんびの鳴き声に似ているからだ。それからほとんど毎晩M宅に泊まり、あーだこーだ話し合いネタを作り、DVDで先輩芸人たちの漫才の研究をした。1カ月もたたぬうちに、頭の中はお笑いでいっぱいになった。

 いくつか漫才が出来上がり、所属事務所のお笑い部署のマネージャーに見てもらおうということになった。マネージャーに漫才を見てもらいたいと告げると、「なぜあなたたちが?」と驚きつつも眼光が鋭くなったのを感じた。緊張感に包まれながら二人でなんとか漫才をやり終えると、沈黙の後マネージャーが言った。「……まず、最後のやつ、あれはなんですか?」「あ、え? ハイハイハハイの通天閣……ですかね」「それです」「あ、それは、オチというか、締めのせりふです」「なんで二人とも関西出身じゃないのに通天閣なんですか?」マネージャーの眼光の鋭さは消えていた。

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