平成以降“最低の成績” 「豊昇龍」を何としてでも「横綱」に昇進させたかった「2人の親方」の思惑
日本相撲協会が1月29日、第74代横綱・豊昇龍の伝達式を行った。モンゴル人力士として史上6人目の横綱の誕生である。初場所での優勝決定巴戦による大逆転優勝が大きな後押しとはなったが、協会では豊昇龍が平幕相手に3敗したことから、来場所以降への綱取り「見送り論」が大勢を占めていた。それでも執行部はなぜ、横綱誕生に走ったのか。舞台裏を探った。
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確かに千秋楽の豊昇龍は素晴らしかった。本割で大関・琴櫻を圧倒。優勝決定の巴戦では金峰山、王鵬を連覇。...