「俺たちはマジンガーZだ。俺が頭で、お前が体だ」 年上の“従兄弟”を盲信した男が手を染めた「横浜・深谷連続殺人事件」の暗すぎる闇
昭和から平成、令和へと時代は変わっても“凶悪事件”が消えることはない。世の中を震撼させた犯人たちは、一体なぜ凶行に走ったのか――。その深い闇の一端を垣間見ることができるのは、彼らが法廷で発した肉声だ。これまで数多くの刑事裁判を傍聴してきたノンフィクションライターの高橋ユキ氏に、とりわけ印象に残った“凶悪犯の言葉”を振り返ってもらう。今回、取り上げるのは「横浜・深谷連続殺人事件」の裁判である。(前後編のうち「前編」)
埼玉県深谷市の民家で64歳の男性が遺体で見つかったのは2009年8月のことだった。...