“生放送で遅刻”は演出を疑ったほうがいい…「THE TIME.」出演でやらかした長谷川博己の場合は?

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20分前に起きた

長谷川:殺人犯を無罪にするという、一見とんでもないことをする弁護士が主人公のドラマ。毒を描くことで真実をしっかり伝えていくドラマであって、何が真実で何が嘘なのか……生きている上では誰も隣り合わせにあることを「アンチヒーロー」では描いています。

安住アナ:なんで半笑いなんですか?

長谷川:本当に20分前に起きたばっかりで、頭がちょっとまだ……すいません!

 ドラマの主役が生放送に遅刻とは珍しいが、クールに見える長谷川の貴重な一面が見られたという声もある。ただし、北村も堀田も長谷川は「楽屋にいた」と言っていたのに、長谷川は「20分前に起きた」と言う。どういうことなのだろうか。民放ディレクターに聞いた。

「遅刻は本当だと思います。ただ『20分前に起きた』はリップサービス、あるいは『20分前にTBSに着いた』と言いたかったのかもしれません。いずれにしても、長谷川はそれほど遅れたわけではないはずです」

 楽屋にいたのなら、3人揃って出てくればよかったのでは?

「あくまで推測ですが、あえて7時31分の登場に間に合わせることをせず、遅刻したというハプニングを利用した演出だった可能性はありますね」

 遅刻を演出?

演出の勝利

「最近の例で言えば、4月8日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)では、月曜コメンテーターのマツコ・デラックスと若林史江が1分ほど遅刻しました。局内のエレベーター事情によるものだそうですが、遅刻したらマズいという緊張感はなかったように思います。スタッフも少しくらい遅刻したほうが面白いくらいに考えていたはずです。ところがネット上では、『舐めてる』『面白いと思っているのか』といった非難の声が見られました。また、3月29日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ)では、新レギュラーの松田元太(Travis Japan)が出演曜日でもないのに遅刻ドッキリにはめられて、番組後半になってようやく登場。そのタイミングや出方、衣装などが演出臭かったこともあり、ドッキリ成功となったかどうかは微妙でした」

 遅刻の演出も難しいということか。

「生放送で遅刻する人のほとんどは本人のミスです。ただ同じ遅刻でも、放送時間中に起床したというケースと放送時間前にテレビ局には着いたもののメイクなど準備が間に合わないなどのケースがあります。そこで遅刻をどう演出するかということが起こります」

 テレビ局に来ていないケースでは?

「携帯電話で繋ぐなど、本人がそこにいない演出を考えます」

 テレビ局に遅れて着いた場合は?

「急いで間に合わせるか、出演コーナーをずらす。あるいは、あえて遅刻させます」

 あえて遅刻させたのが長谷川というわけだ。

「本当にギリギリ間に合わなかったのかもしれませんが、番組スタッフは“長谷川博己が生放送に遅刻”を面白がっていたでしょうし、安住アナだって落ち着いていました。遅刻は話題にもなったし、番宣にもなったと思っているはずです」

 かくして「アンチヒーロー」の初回視聴率は二桁発進に。

デイリー新潮編集部

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