読売新聞の「捏造記者」はミスを“過少申告”していた 業界は唖然「実名談話を作り替えるなんて…」「53歳と48歳に再教育はムリ」

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社内の顛末書まで“捏造”か?

 読売がこの件でおわびを出すのは2度目だった。最初のおわびは、当該記事が出た2日後の8日夕刊に載った一段12行のベタ記事だ。

 そこで上記した3カ所を削除すると書かれているのだが、「捏造」の2文字も詫びの言葉すら出てこない。末尾に〈確認が不十分でした〉とあるだけ。なぜ最初はこんな軽いおわびになったのか。

「記事が出た直後に取引先社長から『言ってもないことが書かれた』とクレームが入ったことから始まったのですが、当初、2人はただの確認不足だったとミスを“過少申告”したのです。『顛末書まで捏造したのか』とみな呆れ返っています。結局、取引先社長をさらに怒らせてしまい、再聴取することになって2人は捏造を認めた。山口寿一社長は『なんで同じ件で2度もおわびを出さないといけないんだ』と激怒していると聞いています」(前出・読売記者)

 やらかした2人の評判はどうなのか。

「A記者は中途入社で優秀という評判。東京本社の社会部に出向して厚労省担当を務めたこともある。一方、B記者は支局長という肩書きはあるものの、2人しかいない “ミニ支局”で、出世から外れた記者が行くところ。デスクの方が年下だから、そんなにきつく指示することはなかったと思うのですが、A記者は昔かたぎの記者にありがちなイケイケなタイプ。B記者は争うのが面倒になってしまったのかもしれない」(別の読売記者)

処分はどうなるか

 当然、2人には厳しい処分が待っている。

「懲戒処分は免れないでしょうし、記者職を外される可能性も高い。おわび文の中で『記者教育をさらに徹底し再発防止に取り組みます』とありましたが、53歳と48歳の記者を今さら再教育するなんてムリですからね」(同)

デイリー新潮編集部

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