中森明菜 五輪“金メダリスト”をガン無視…本格復帰への“壁”と「完璧主義者」ゆえの仰天エピソード

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憧れは山口百恵さん

 そんな明菜を「完璧主義者」と評す声もある。トイレ引きこもりも、仕事ボイコットも、マネージャーこき使いも、面会者スルーも、そうした一途な性格に起因するのだという。良くいえば天才肌のアーティストなのかもしれないが、「エリカ様」こと沢尻エリカの女王様キャラもそこのけの、悪女ぶりだ。かつての明菜を知る関係者の間では、今回の復活によって、そんなキャラクターが甦るのではないかとの見方もある。

 明菜は東京都清瀬市出身。6人兄妹の5番目、3女として生を受け、ツッパリの兄姉と違い、お母さん思いのおとなしい少女時代を過ごした。そのお母さんが美空ひばりさんに憧れて歌手を目指したが、叶わなかったことを聞き、その夢を引き継いだというのが、歌手になった理由のひとつだ。

 売れるための過当競争に、プライバシーもなにもない取材攻勢がすさまじかった80、90年代。その時代を勝ち抜いて、松田聖子と肩を並べ、歌謡界のトップに立ったが、それがゴールではなかった。

 自分の夢は結婚し、幸せな王子様のお嫁さんになること。二十歳で結婚し引退した山口百恵さんの姿を思い描いていたのだ。しかし、その夢は叶わず。ワイドショー、スポーツ紙、女性誌と、芸能マスコミからこぞって追いかけられる中、人間不信に陥り、家族とも断絶。「難破船」のような人生を送ってきた。

 アラ還となった歌姫は再びステージに立ち、スポットライトを浴びる姿を見せられるだろうか。

デイリー新潮編集部

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