大谷翔平が「嘘つき」呼ばわりされた「1号ホームランボール」騒動、メモリアルボールが異常高騰している今どきの事情

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 日米のスポーツメディアと野球ファンは、依然として大騒ぎを続けている。ドジャースの大谷翔平は3日(日本時間4日)に「移籍第1号」となるホームランを放ったが、そのボールをキャッチした妻と、その夫がアメリカメディアの取材に対し、球団が「ボールを渡せ」と“圧力”をかけてきたと証言。さらに「大谷が嘘をついた可能性」まで取り沙汰されたのだ。

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 騒動の発端は5日。スポーツ専門サイト「アスレチック(The Athletic)」が「大谷翔平のドジャース第1号ボールをファンがキャッチ その後に被った精神的苦痛(This fan caught Shohei Ohtani’s first HR as a Dodger; hard feelings ensued)」との記事を配信したことに始まる。

 取材に答えたのは、アンバー・ローマンさん。“生まれた時からドジャースファン”の彼女は、大谷のホームランが外野席に飛びこんだ際、足元を見るとボールがあったという。すぐさま手に握り、拳を空に突きあげた。

 ところが幸せな時間は、数分も経たないうちに終わった。すぐにドジャースの警備員に取り囲まれたからだ。夫のバレンズエラさんですら“蚊帳の外”に置かれ、球団側と話をすることは許されなかった。担当記者が言う。

「結論から先に言えば、ドジャース側は何が何でも大谷選手のボールを確保しようと必死だったようです。アンバーさんとの交渉では、持って帰ってオークションに出されるのを非常に警戒。『ボールを持って帰るなら、本物という証明は行わない』と、強い圧力をかけてきたのです。ちなみにアスレチックの取材によると、大谷選手のドジャース第1号のホームランボールは最低でも10万ドル(約1500万円)。ただし、証明がなければ、アンバーさんがオークションに出品しても本物とは認められません」

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