赤ベンツ不倫・広瀬めぐみ議員が秘書に給与を“上納”させていた疑惑が 証拠音声も

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「賞与……出してる?」

 問題の音声データに戻ろう。B氏はA氏との会話が終わると、地元事務所の別のスタッフに代わってもらい、用件を話した後、電話を切っている。続いて、B氏と参議院議員課の担当者の通話が再生される。

B氏 あっ広瀬めぐみ事務所と申します。お世話になってます。ちょっと教えて下さい。先ほど、ウチの事務所の第二秘書、Cの件で、賞与が出てるとか出てないとかっていう話があったじゃないですか。あれ聞きたいんですけど、賞与……出してる? 本当に? 3割分くらい出てるよーみたいなこと、先ほど聞いて。

担当者 はい、先ほど申し上げましたけれども。少々お待ち下さいね。

B氏 はいはい。

担当者 C様の件ですよね?

B氏 そうそうそうそう。

担当者 そうですね。期末手当、勤勉手当が支給とありますね。

B氏 3割出てる?

担当者 はい。

B氏 なーにを見てんのかなあ、あいつなあ。うーん。あれ、23日にまとめて出したってことかな、そうすっと。

担当者 そうですね。23日にまとめて振り込みとかされていて。と、期末手当、勤勉手当分として、お支払いされていると思います。

 前出の参議院議員課の秘書担当職員が言う。

「公設第二秘書の賞与は現在、1回につき、期末手当がベース給与の1.225月分、勤勉手当が1.025月分支払われます。賞与は年2回。6月と12月で、12月の分は基本的に12月10日に支払われます。在職期間が3カ月未満の場合、賞与は約3割が支給されます」

 通話記録では、賞与が支払われたのが23日となっているが、

「12月10日までに賞与が支払われるためには、9営業日前までに秘書として採用されたという届出がされている必要があります。11月29日に採用された場合、届出が9営業日前までに間に合わず、賞与の支払いがずれこむ可能性は十分にあります」(同)

 問題の音声データは、B氏と担当者の会話が終わると、機械音声が“1月10日午後14時41分のメッセージです”と伝え、再生が終了する。22年11月以降の給与についての会話が交わされていることから推測するに、これは23年1月10日に録音された通話記録なのだろう。

 後編では、広瀬氏が秘書に給与、賞与を上納させていた疑惑について、重要な証拠となるLINEのメッセージなどと併せて報じる。

週刊新潮 2024年4月4日号掲載

特集「『赤ベンツ不倫』広瀬めぐみに『公金詐取疑惑』 “幽霊”秘書給与『先生に渡した』という『証拠音声』」より

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