大谷翔平の新通訳「アイアトン氏」に絶賛の嵐も…注目会見であらわになった“2つの危うさ”

スポーツ 野球

  • ブックマーク

Advertisement

前編【「水原一平氏」の通訳は、本当に“意訳しすぎで聞き取りづらい”? 「日本人バイリンガル」が明かす“意外すぎる評価”とは】からのつづき

 一部から「滑舌が悪い」「意訳が過ぎる」といった指摘が出ている水原一平氏だが、日本人バイリンガルの評価は「素晴らしい通訳」というもの。一方で、後任のアイアトン氏の通訳には、いささかの不安を感じるという。

(前後編の後編/前編の続き)

 ***

元野球選手でドジャースの球団スタッフ

 ウィル・アイアトン氏は元プロ野球選手でもある日系アメリカ人2世。後任として白羽の矢が立つ前は、ドジャースの球団職員として主にデータ分析担当し、チームを支えてきたが、かつては前田健太投手の通訳を務めた経験もある。

 大谷の通訳としての初仕事は、大谷が騒動後に初めてメディアに取材対応をした3月25日の会見だった。

 前編に続き、アイアトン氏の通訳について評価を依頼したのは、幼少期からスイスで英語教育を受け、現在は大手IT企業の海外駐在員を務める福原龍太氏(仮名)。

 アイアトン氏の通訳については、「フォーマルで聞き取りやすい英語」だというのがもっぱらの評判だが、3月25日の会見動画を見た福原さんの感想は、すこし違っているようだ。

大事なセンテンスをまるごと端折っている

 まずは第一印象について、

「水原さんの時とは違って、ちゃんとメモを取りながら通訳に臨んでいましたね。イントネーションも抑揚がはっきりとしていて、とても聞き取りやすい英語でした。月並みな感想ですが“ごくごく一般的な通訳”という印象です」(福原氏)

 一方で冒頭から気がかりな箇所が2つあったといい、まずは以下の場面。

―――
大谷の言葉:
現在進行中の調査もありますので、今日話せることにまず限りがあるというのをご理解頂きたいなということ。

アイアトン 氏の英語訳の内容:
今日お話しできる内容が限られている事柄もあります。ご理解頂ければ幸いです。

―――

「メモを取りながら通訳しているにしては、ちょっと乱暴な省略がありますね。『現在進行中の調査もありますので』という大事なセンテンスをまるごと端折ってしまっています」

次ページ:ドライで簡素な印象を受ける

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。