私服警察官の顔写真まで…反社組織「ナチュラル」が1500人のスカウトマン管理のため“数千万円かけて”独自開発した「秘密アプリ」

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 警視庁がタスクフォースを立ち上げ、徹底した摘発を行なってきた違法スカウト集団「ナチュラル」。「デイリー新潮」は組織犯罪対策部がその実態についてまとめた内部文書を独自入手した。15ページにわたる資料には、組織が「ウイルス」と呼ぶ警察対策のため、数千万円かけて独自開発されたとされる「秘密アプリ」の詳細が書かれてあった。前編【違法スカウト集団「ナチュラル」壊滅を進める警察の内部文書入手 スカウト狩りで揉めたヤクザとの「その後」と“大人のおもちゃ”を使った「壮絶リンチ」】からの続き

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「ウイルス対策課」の仕事とは?

 資料にはナチュラルの現有勢力は1000人と書かれているが、「実際は1500人程度」(捜査関係者)と言われている。

〈社長とされる木山ことNを頂点に、組織管理、風俗店との契約、集金業務等を行う「本社」と、風俗店等で働く者をスカウトする「プレーヤー」で構成。社長直参とされる「統括」及び「統括補佐」が存在し、その配下に「課」が置かれており、「課長」及び「担当」が配置されている〉(以下、〈〉は資料の抜粋)

〈課は、契約課、集金課、アプリ課、サポート課、ウイルス対策課、総務課及び経理課長で構成〉

 気になる「ウイルス対策課」の説明は、〈新人の入社対応や新人教育指導など新入社員に関する業務、ウイルス(警察)、社内、罰金、女の子系など全てのトラブル全般に対する業務〉とあり、裏方全般を担当する部署のようだ。

 プレーヤーは、(1)研修生(2)契約社員(3)社員(4)主任(5)主任長(6)ブロンズプレーヤー(7)シルバープレーヤー(8)ゴールドプレーヤー(9)プラチナプレーヤー(10)ダイヤモンドプレーヤーと10段階にランク付け。

 報酬は末端の研修生だと〈スカウトバック(元金)の50%〉だが、最高ランクのダイヤモンドプレーヤーともなると、〈元金の100%〉となる。ただしその条件は厳しく〈半年間の元金平均500万円以上達成若しくは元金600万円以上達成〉が必要とある。

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