「ダウンタウン・松本人志」敏腕代理人が吉本興業本社に日参して「すり合わせ」しているという情報

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話題となった検察官時代の経歴

 ダウンタウンの松本人志(60)が、「飲み会で性的行為を強要した」などの疑惑を報じた週刊文春を発行する文藝春秋社に対し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起したのは1月22日のこと。代理人には元検察官の弁護士がつき、検察官時代の経歴も相まって話題となった。必ずしも名誉棄損に強いという前評判がなかったこともあり、手腕を疑問視する声も報じられてきた。代理人に選ばれた理由と、今月28日、第1回口頭弁論が行われる裁判に絡んだ直近の動きについてお伝えする。

 名誉棄損について、吉本興業のホームページに掲げられた「提訴のお知らせ」と題するコメントは以下の通りだった。

《本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか1名に対して、令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事(インターネットに掲載されている分も含む)に関し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました。

 今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ「性加害」に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております。

 関係者の皆様方にはご心配・ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。松本人志氏代理人 八重洲総合法律事務所 弁護士 田代政弘》

激しく検察を揺さぶる一大事

 松本の代理人である田代氏は早大社会科学部を卒業後、1998年に検事任官。東京地検を中心に捜査を担った後、2012年に退官し、2014年に弁護士登録した。現在57歳。

 田代氏と言えば、東京地検特捜部時代に捜査を担った陸山会事件で有名だ。この事件は、民主党の代表を務めた小沢一郎氏の資金管理団体を舞台とする政治資金規正法違反が疑われた案件だった。

 特捜検事の田代氏は小沢氏の秘書だった石川知裕氏(後に衆院議員)の取り調べを担当しており、ある時、石川氏がICレコーダーを取り調べ室に持ち込み、「隠し録音」をしたことがあった。取り調べではなかったはずのやり取りが捜査報告書に記述されていたことが、後に開かれた事件の公判で明らかになり、激しく検察を揺さぶる一大事となった。

 田代氏はこの件で市民団体から告発を受け、不起訴になったものの、懲戒処分を受けた後に検察庁を去っている。

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