5年連続で東大二次試験落ち 36歳元芸人が語る“6畳一間の生活” 「YouTuberだけでは食べて行けず」

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家賃は月3万5000円

 受験シーズンが佳境を迎えている。10日には東京大前期日程の合格発表がある。昨年まで5年連続で東大を受験し、すべて二次試験に進むも不合格だった男がいる。元芸人のTAWASHI(36)だ。AbemaTVの東大受験企画「ドラゴン堀江」で東大受験を始めて、そのガリ勉ぶりが話題になった。TAWASHIは今、どうしているのか。(インタビュー前後編の前編)

 関東近郊の自宅アパートで取材に応じたTAWASHI。6畳一間でロフト付きのワンルームで暮らす。家賃は月3万5000円だ。今は、ここから料理する様子などを、YouTubeで配信している。

「受験生のころは、勉強の生配信を行っていました。受験が終わってからは、敗北した人生の暮らしぶりを紹介しています。最近一番伸びたのは、バイトの給料日に焼き肉に行って、自宅に戻ってきたら鍵がなかったという動画ですね。YouTubeからの収入は、月によって変動しますが、多い時で10万円くらいです」

 YouTubeだけでは生活できず、ほかにバイトをしている。朝6時~9時の3時間、お弁当屋さんで働き、時給は1200円。それに加えて、日雇いのバイトもしているという。

「亡くなられた方などの特殊な部屋を掃除することを特殊清掃というのですが、それが終わった後に、部屋を最終的にきれいにする仕事をやっています。ゴミ屋敷のようなところが多いですね。何千匹ものゴキブリに遭遇したこともあります。早く終われば、3時間で終わりますが、7~8時間くらいかかることもあります。不定期でも入れるので、続けています」

今年は受験を断念

 昨年まで、5年連続で東大を受験した。いずれも、二 次試験まで進むも不合格。今年は受験すること自体をあきらめた。

「受験をしたいという気持ちはあったんですが…やはりお金の不安が大きかったですね。昨年の受験の時は、途中で胃が痛くなったりしました。おそらく、お金がないことからくるストレスだと思います。今はお金をしっかり貯めて、次の受験に備えたい。まずは、YouTubeを軌道に乗せたいですね」

 受験勉強を始めたきっかけは、2018年から19年にかけて放送されたAbemaTV「ドラゴン堀江」への出演。番組の企画で、“ホリエモン”こと実業家の堀江貴文氏や芸人、タレントらとともに、東大を受験した。もともと、勉強は好きだったという。新潟県内の高校を卒業後、1浪を経て、早稲田大学人間科学部に合格するも、わずか3か月で中退。ピン芸人の道に進んだ。

 芸人時代は“ナンパ”をネタにしていた。東京・渋谷や六本木などの繁華街で声をかけた人数は、約15万人にものぼる。だが、思うように人気が出なかった。31歳の時に初めて東大を受験。3度目の不合格の時、所属事務所を退所し、受験に専念する。その後は禁欲生活に突入し、酒や女も断った。

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