“芸能界のドン”田邊昭知氏が会長に転身 過去に数々の女優と浮名を流した「人心掌握術」とは

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“恥として受け止めています”

 長らく独身を貫いてきた田邊氏が、ついに身を固めたのは91年だった。齢52にして、女優で歌手の小林麻美(37)=当時=と入籍。長男・泰三くんが生まれたことを記者会見で発表して世間の度肝を抜く。

 先の芸能デスクによれば、

「田辺エージェンシーに移籍した小林が、17年来の交際を実らせたことでも話題になりましたが、会見で田邊さんは、所属タレントに“お手付き”したことを問われると、自ら“恥として受け止めています”と潔く言い切ったことが印象に残っていますね」

 寵愛した女性絡みの話となれば、“ドン”はたしかにその剛腕ぶりをいかんなく発揮してきた。

 2016年、田邊氏の事務所に所属していたタレントで元日本テレビアナウンサー・夏目三久(39)が、有吉弘行(49)と交際していたことがスポーツ紙にスッパ抜かれるや激怒し、テレビや新聞に続報しないよう根回しを図ったとの逸話も残る。

 同じ年に起きた「SMAP解散騒動」では、香取慎吾(47)、草なぎ剛(49)、稲垣吾郎(50)と共に、ジャニーズ事務所を飛び出した飯島三智(みち)氏(66)が、田邊氏に後見人になってくれるよう打診したと報じられた。生前ジャニーズで権勢をふるっていたメリー喜多川氏と旧知の間柄だった彼が、仲裁役となった格好である。その後の香取らによる「新しい地図」の活躍を見れば、田邊氏の仲介が功を奏したのは明らかで、事務所の垣根を越えトラブルの火消しを担えるのが、“ドン”と呼ばれるゆえんだろう。

「見ていて下さいよ」

 だが、方々に影響力を持つ田邊氏にとって長年の懸案だったのが、自身の後継者問題だ。今回の社長交代で解決を見たのか。

“終活問題”も含めて田邊氏本人に問うと、

「(終活なのかは)あなた方が勝手に思っている話でしょう。社長が新しくなれば、それなりのことができる。日にちはかかるかもしれないけど、まぁ、見ていて下さいよ」

 そう話すだけだったが、改めて事務所に質問状を送ると、新社長となった菅原氏が対面で応じた。

「昨年から、田邊会長は“何か新しいことをやりたい”と仰っていましてね。音楽の世界でもアーティストがネット配信やサブスクなどを通じて自己完結できる時代にあって、メジャーのレコード会社やプロダクションも、何か新しいことを考えて行動しないといけないと話をしていたところだった。私としても、研ナオコさんとか、ドリフとも共演できる由紀さおりさんとか、歌も芝居も笑いもできるような逸材、現代のコメディエンヌを見つけ出したいと思っていましたので」

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