千葉県・印西にグーグル、アマゾンのビルが林立する理由 「歴史は昭和までさかのぼる」

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今後も増加の見込み

 前出の井上氏の解説。

「DCの絶対条件は施設内の温度が常に一定であること。そして停電がないことの二つに尽きるといえます。それには電力の安定供給が必須で、落雷や地震などで電柱がいつ倒れるか分からないリスクは避けたい。地中化されているとなればDCを設置するにあたって大きなメリットです」

 かくて印西には11のDCが置かれ、今後も増える見込みだ。だが、先の印西市の担当者によると、

「現在、大和ハウスさんが大規模な造成工事をしており、これから14~15棟のDCが竣工する予定です。しかし、これらも入居が決まっており、印西市にはもうDCを建てるスペースがありません」

 もともとは東京に通勤するサラリーマンのベッドタウンとして開発されてきた印西。今では人の代わりにLSIチップで満杯になっている。

週刊新潮 2024年2月22日号掲載

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