「セクシー田中さん」問題、自分事となると腰が引けるテレビ各社 有働アナと有名脚本家の言葉に共通点

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自らの問題になると消極的になるテレビ局

 先に紹介した脚本家・野木亜紀子さんの投稿には、「スーパーJチャンネル」でも放送されなかった続きがある。それは有働キャスターの言葉ともぴたりと符号する。

「いま調査中であるならば調査中である旨を公表し、今後明らかにしていくという意思を見せる方がいいのではないか。小学館と見解が異なるというのであれば第三者委員会のような立場の調査を入れる必要もあるかもしれない」

「日テレには誠実であってほしいです。起きてしまったことに対しての姿勢が問われています」

 旧ジャニーズ問題や吉本興業をめぐる“性暴力”などのテーマでは、テレビも第三者委員会や調査を求める論調になりやすい。だが今回のように自らの問題になると、とたんに横並びで「公式コメント」だけを繰り返す消極的な姿勢になってしまうのは、とても残念なことだ。有働キャスターの沈黙は、そうした自分たちへの違和感を覚えたせいではないのか。テレビというメディアの姿勢がいま問われる事態だからこそ、第三者も入れる形での調査を行い、悲劇を繰り返さない努力を進めてほしい。

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■相談窓口

・日本いのちの電話連盟
電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)
https://www.inochinodenwa.org/

・よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
電話 0120-279-338(24時間対応。岩手県・宮城県・福島県からは末尾が226)
https://www.since2011.net/yorisoi/

・厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」やSNS相談
電話0570-064-556(対応時間は自治体により異なる)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_info.html

・いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)
https://jscp.or.jp/soudan/index.html

水島宏明/ジャーナリスト・上智大学文学部新聞学科教授

デイリー新潮編集部

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