「氷川きよし君と滝沢秀明君と三人で池田先生に面会」 元学会員・長井秀和が明かす「池田大作氏に愛された芸能人たち」【スクープその後】

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財務の励みに

 芸術部とは、学会員である芸能人や文化人が所属する組織で、信者勧誘や「F票」といわれる公明党候補の選挙応援を依頼した知人の獲得で、抜群の威力を発揮することで知られている。

「学会で“3モト”と呼ばれる芸能人が、久“本”雅美、岸“本”加世子、山“本”リンダの三人で、選挙応援の際によく動いていた印象です。日頃から芸術部に所属するメンバーは『折伏(しゃくぶく)セミナー』という会員獲得の活動にも駆り出されますが、外の人を勧誘する常套句として“あの人も学会なんだよ”と話題づくりに使えますからね」(同)

 さらに芸術部のメンバーは、学会内で「集金マシーン」として機能していた一面もある、と長井氏は話す。

「たとえば“久本さんが何千万円”とか、どれだけ芸能人が財務(献金)でカネを出したかという話がよく流布されるんです。芸能人なら3ケタ、要は何百万円は当たり前で、中には4ケタの人もいる。額が多いほど信仰の証とされますが、それだけ献金したから功徳、御利益がある。だからテレビで活躍できているんだという話にされて、一般の学会員たちにとっても財務の励みになっているわけです」

「3千円のお小遣い」

 広告塔として散々利用された挙句、献金まで求められる芸能人たちにも、当然ながらメリットは大きい。

 再び長井氏に聞くと、

「学会は全国にネットワークのある互助組織という側面があります。リサイタルを催す際、学会内で“長井というタレントは信心がしっかりしている”と知られていればチケットも買ってもらえますし、裏方、制作陣にも学会員は大勢いますから、舞台やドラマのキャスティングで露骨に主役級は割り振ってもらえずとも、4、5番手くらいならネジ込んでもらいやすくなると思います」

 まさに「現世利益」を会員が相互に享受できる仕組みだが、それを構築した池田氏について忘れられない逸話があると言う。

「私は東京の小平市にある創価学園の小学校を卒業しましたが、在学中に40~50回は池田先生に会っていました。運動会や芋ほりなどの学校行事のみならず、下校時にフラッと池田先生がやってくることもあって、校内放送のアナウンスが流れるので分かる。職員室に行くと池田先生がいて、“お母さんによろしくね”“『走れメロス』とか読んで勉強するんだよ”とか言いながら、3千円のお小遣いをくれるんです」

 さすがに全校生徒への大盤振る舞いはなかったようだが、勝手知ったる子供たちが池田氏の来校を聞きつけ10人、15人くらいの単位で集まってきたという。

「子供たちの間でも、“今日は来るんじゃないか”という予感があると、すぐに下校しないで待っている生徒もいましたが、執行部が子供に現金を配るのはまずいとなったみたいで、私が高学年に上がる時にはもらえなくなりましたね」

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