「氷川きよし君と滝沢秀明君と三人で池田先生に面会」 元学会員・長井秀和が明かす「池田大作氏に愛された芸能人たち」【スクープその後】

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人脈自慢

 カネが配れなくなっても、池田氏は人脈自慢を繰り広げて虚勢を張っていた。

「池田先生は小学生を前に“日中友好のため要人を日本に連れてきた”とよく話していて、教師たちが“池田先生は世界で認められた人だから、海外からも偉い人が来る”と補足していました。それが誰だったか覚えていないレベルですけど、私が学校に通っていた80年代は世間の池田批判が激しくて、学会内では“世界のイケダ”を学会員たちに刷り込ませようと必死になっていました。昔は三船敏郎などの大物俳優もいましたが、私が物心ついた頃の池田先生は、人脈自慢で世界の要人をダシに使ったり、どこそこの国から勲章をもらった類の話をすることが多かった印象です」

 生前ノーベル平和賞を狙っていたとされる池田氏が、広報活動の謳い文句に〈キング(牧師)、ガンジー、イケダ〉と、世界的な偉人と自らを並べて盛んに連呼していた時期と重なる。

 最後に長井氏はこう話す。

「現世で池田先生は煩悩にまつわることはいろいろやり尽くしたんじゃないかという気がします。私個人としては学会のことで苦しむ被害者をたくさん知っているので、素直には肯定できない気分ですね」

 確かに学会でも無理な献金などで家庭が崩壊したケースは少なくないとされる。池田氏の死を契機に、広告塔となった芸能人らも自らを省みる必要があろう。

 奇しくも、というべきか、池田名誉会長が亡くなった11月の末から12月下旬にかけて創価学会は「財務」の季節を迎えることになっている。要は教団への寄付をつのるタイミングだということだ。金額の詳細は明かされていないが、一説には最盛期で数千億円、現在でも1千億円ほどは集まるとか。

 カリスマの死去がどのように影響するか。この点にも今後注目が集まっていくことになりそうだ。

デイリー新潮編集部

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