「氷川きよし君と滝沢秀明君と三人で池田先生に面会」 元学会員・長井秀和が明かす「池田大作氏に愛された芸能人たち」【スクープその後】

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“なんでメモを取っているんですか”

 会場で隣に座った氷川からは叱られてしまった際の逸話を、長井氏が続けて話す。

「幹部会ではメモを取るのは禁止されていましたが、出席者は後日、幹部会に出られなかった人のために、池田先生がどんな話をしていたかなどを報告しないといけない決まり。それでこっそり話の内容を記録しようと紙にペンを走らせていたところ、氷川君にニラまれて“なんでメモを取っているんですか”とたしなめられたんです。とっさに私は“晩ごはんの献立を書いていた”とうそをついたんですが、氷川君からは“そんなわけないでしょ”ってすごく怒られました」

 心酔した様子の氷川は、涙ぐみながら壇上の池田氏を見つめていたそうだが、長井氏によればメモ禁止にはこんな理由があるとか。

「池田先生って結構、放言しちゃうタイプなんですよ。実際に私が聞いた話で言えば、“(第2代会長の)戸田城聖の愛人の面倒を見るのが大変だった”とか平気で皆の前で話しちゃいますし、1990年代初頭に細川内閣で公明党出身の閣僚が誕生した時も、総理が発表する前の幹部会で“ウチから今度、石田(幸四郎)と神崎(武法)と坂口(力)が大臣になるんだぞ”という具合に人事をバラしたことがあって、対外的に問題となったと聞きました」

「相当暇だったのでは……」

 学会員にとっては池田氏の貴重な肉声が聞ける場だったようだが、芸能界の流行も積極的に“放言”に取り込んでいた様子がうかがえる。

「私がテレビに出始めた頃から、池田先生が本部幹部会でやたらと『間違いないっ!』と連呼するようになったと聞きました。よく先生の口癖をまねしたのではと言われるんですが、私の方が先なんです」

 そう話す長井氏自身は、池田氏からどんな言葉を投げかけられたのだろうか。

「池田先生はテレビをよく観ている人で、当時、私が出演していたテレビ東京系の『朝は楽しく!』という視聴率が1%あるかないかの番組の内容まで把握していたのには、驚くというかあきれてしまいました。学会員なら朝の勤行で忙しい時間に放送されていたので、相当暇だったのでは……。その番組で、“私立小学校に通っていたので、地元で長井のことを知っている人はいない”と言われていたことを気にかけてくれたのか、池田先生から“長井君は地元に知り合いがいないのに、創価小で頑張ってきて、芸能界でも負けずにやっていて素晴らしい”というメッセージが、ようかんなどのお菓子付きで学会の芸術部を通して届きました」

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