「オレは麻生の愛人」と公言していた子分と麻生太郎副総裁との間にすきま風 「怒りに任せた嫌みな当てつけが」

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 安倍派外しが進み、求心力が低下中の岸田文雄総理が頼る麻生太郎副総裁。その麻生氏のお膝元・福岡県の、とある選挙区における騒動が話題だ。

 政治部デスクによれば、

「2年前の衆院選で福岡9区支部長だった三原朝彦氏が落選し、そのまま引退した。後任支部長を決める公募に、“参院では単なる駒に過ぎない”と長らく衆院への鞍替えを希望してきた麻生派の大家(おおいえ)敏志参院議員が名乗りを上げた。それに麻生氏が強硬に反対し関係が一気にこじれたのです」

 何があったのか――。

「大家氏が衆院に移ると、自民党は過半数割れしている参院でさらに議席が減る。相対的に公明党の存在感が増すわけで、大の公明嫌いを公言する麻生氏にはそれが許せないようだ」

“オレは麻生の愛人”と公言

 が、さる麻生派の幹部は「それは表向きの話。根はもっと深い」と指摘する。

「大家さんは派内の番頭格で、麻生さんも“参院での派閥拡大は大家に任せる”と目をかけてきました。当の大家さんも“オレは麻生の愛人”と公言するほど慕っていた。そんな二人にすきま風が吹き始めたのは、今年2月の北九州市長選挙がきっかけでした」

 立候補したのは、麻生氏が推す厚労省の元官僚と、麻生氏と“犬猿の仲”として知られる武田良太元総務相、県連が支援する国交省OB。党本部は武田サイドに推薦を出し、大家氏はその選挙対策本部長に就任した。

「選挙は麻生さんに軍配が上がったものの、大家さんの裏切りには大激怒。ただ、大家さんはそんなリスクはもとより承知でした。というのも北九州市の約半分を占める福岡9区の支部長に選ばれれば、次期衆院選での公認候補になるからです」

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