「看取りは儲かる」「“死に際”すらビジネスに」 介護制度の知られざる真実

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 高齢化が進み、年間死者数が150万人を超える多死社会に突入した日本。疲弊した社会保障制度の中で、介護業界が目を付けたのは「看取り」だった。サービスの対象として単位化され、報酬の源泉となった老人の死に際。果たしてこれが、我々の望んだ社会なのか――。
(「週刊新潮」2023年7月27日号掲載の内容です)

 いかに死ぬか――。

 どう生きるかが重要視される現代にあって、どう人生の幕を下ろすかは誰もが避けて通れない問題である。特に「病院死」が大半を占める我が国において「どこで死ぬか」は多くの人の関心事であり続けた。...

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