衝撃の低視聴率で話題…元日深夜に放送で判明したTBS「ジョンソン」の微妙な立場

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 あの「ジョンソン」を来年の元日深夜に放送するとTBSが発表した。伝説のバラエティ番組「リンカーン」の後継番組として鳴り物入りでスタートしたものの、ひと月後の11月27日には衝撃の低視聴率1・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)を記録。早くも打ち切りが噂されるなど、業界でも話題になっていた。

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 デイリー新潮が「TBS『ジョンソン』が視聴率1・9%を記録 民放局員は『出演者は楽しいかもしれないが、これは酷い内容ですね』」と報じた12月4日、同番組の視聴率は前週のおよそ1・5倍に上昇した。民放ディレクターは言う。

「それでも2・8%です。とてもゴールデンのバラエティ番組の数字とは言えず、崖っぷちの状態であることに変わりはありません。業界では『どうするんだろう?』と話題になっています」

 それなのにTBSは、元日深夜に「ジョンソン」の特番を放送すると発表したのだ。

「TBSは『ジョンソン』を、年末年始のゴールデンにスペシャルが放送できる番組と目論見でスタートさせたはずです。ところが、フタを開けてみれば目も当てられないほどの低視聴率で、とても年末年始のゴールデンで特番は放送できないと判断したと見ています。他局であれば年末年始の放送は見送られるレベルですが、TBSはわざわざ深夜に放送枠を作った。この番組をまだ見捨てていないということだと思います」

 ちなみに、元日の夜、TBSは何を放送するかというと、

●17:00~「バナナサンド 元日ハモリ我慢 うた合戦SP(仮)」
●21:00~「ドリーム東西ネタ合戦2024」
●深夜「ジョンソン」

「ジョンソン」の前にはダウンタウン(浜田雅功、松本人志)がMCを務める「東西ネタ合戦」が放送される。

簡単には打ち切りにできない

「今回で10年目を迎える『東西ネタ合戦』ですが、TBSの元日のこの枠は、2011年から13年までダウンタウンが司会の『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ』が放送されていました。若手人気芸人をシャッフルして即席コンビでネタを競うという番組でしたが、実はこの番組の出演者たちでレギュラー番組を作りたいということでスタートしたのが『リンカーン』(05年10月~13年9月)でした。ですから、さまぁ~ず(三村マサカズ、大竹一樹)、雨上がり決死隊(宮迫博之、蛍原徹)、キャイ~ン(天野ひろゆき、ウド鈴木)という人気者が揃ったのです」

 第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンの名演説になぞらえた“芸人の芸人による芸人のための番組”をコンセプトにしたため、番組名は「リンカーン」に。

 その後継番組「ジョンソン」は、リンカーンの後継だから第17代大統領のアンドリュー・ジョンソンからとっている。

「若手お笑い芸人のかまいたち(山内健司、濱家隆一)、モグライダー(芝大輔、ともしげ)、見取り図(盛山晋太郎、リリー)、ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)がメインですが、正直言って『リンカーン』のメンバーと比べるとまだまだ小粒でしょう。とはいえ、モグライダーを除く3組は所属する吉本興業の次世代を担う芸人ですから、そうそう簡単に打ち切りにはできないと思います。だからこそ、深夜とはいえ元日に放送枠を設けたのでしょう」

 元日深夜でも、そう簡単に数字が取れるとは思えないが。

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