なぜ娘はタイで命を落としたのか? 「慰霊の石碑」は消え、捜査線上の男は「事件と無関係」…“時効撤廃”を求めて現地に通い続ける「父親」の孤独な闘い

国内 社会

  • ブックマーク

 時効成立まであと4年――。

 タイ北部のスコータイで2007年11月25日、大阪市出身の川下智子さん(27)=当時=が殺害された事件から16年が経った。殺人など凶悪犯罪の公訴時効が2010年に撤廃された日本とは異なり、タイには時効が存在する。殺人事件は20年だ。

 犯人は未だに逮捕されておらず、刻一刻と時間が過ぎゆく中、智子さんの父、康明さん(75)は、タイでの時効撤廃を求めている。

「時効が成立してしまうと、犯人は無罪放免になり、大手を振って歩けるようになる。...

記事全文を読む

Advertisement

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。