秋ドラマ・視聴率ワースト5 篠原涼子「ハイエナ」はなぜ大苦戦しているのか

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トップは同率の2作品

 ワースト5位は「いちばんすきな花」(木曜午後10時)で個人2.5%、コア1.5%(世帯4.7%)。主演は多部未華子(34)、松下洸平(36)、今田美桜(26)、神尾楓珠(24)の4人だ。脚本家の個性が濃厚に表れている作品だから、そもそもブームをつくり上げない限り、高視聴率は難しい。制作陣も想定していた数字ではないか。

 個性の強さの一例は、松下が演じる春木椿と神尾が演じる佐藤紅葉のやり取り。泊まりに来た紅葉を見送る際の言葉を、春木は考える。

「なんて言ったらいいんだろう」(春木)

 結局、「またおいで」に落ち着く。「そんな言葉、どうでもいいじゃないか」と考える視聴者には向かない。

 トップはTBS「日曜劇場 下剋上球児」(日曜午後9時)で個人6.4%、コア3.2%(世帯10.3%)。そして同率でテレ朝「相棒 season22」(水曜午後9時)の個人6.4%、コア2.5%(世帯11.1%)である。

 後半から終盤の支持はどう変わるか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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