巨人が2位指名した瞬間、他球団は舌打ち…26歳、森田駿哉投手はオールドルーキーではない理由

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社会人5年目でドラフト2位

 単なる「投手力アップ」の指名ではない。巨人・阿部慎之助監督(44)は、社会人野球界の至宝ともいえる投手を手に入れた。

「ドラフト会議の制度が導入されたのは、1965年。50年以上続くその歴史のなかで、巨人が支配下選手で高校生を一人も指名しなかったのは、今年のドラフトが初めてです」(スポーツ紙記者)

 今季は2年連続Bクラス。しかし来季は、球団創設90周年のメモリアルを迎える。新任の阿部監督に求められるのはリーグ優勝だけでなく、日本一奪還だ。そのために戦力アップを最優先に考えたドラフト戦力の象徴と言えるのが、2位指名の森田駿哉(26=Honda鈴鹿/左投左打)だ。26歳でドラフト指名された選手は球団史上3人目となるが、誕生日が2月11日なので、27歳でルーキーイヤーのペナントレース開幕を迎える。

 森田自身も指名直後の地方TV局のインタビューで、

「社会人5年目のこの年齢になっても評価していただき、本当に嬉しい。しっかり頑張っていきたい」

 と語っていたが、年齢のことだけが話題に挙げられるのは不本意だろう。なぜなら森田の左肩は「登板しなかった4年」をのぞけば、実質「22歳」という見方もあるのだ。

「会場で森田の名前がアナウンスされたとき、『チェッ』と舌打ちが聞こえました。どこの球団なのかは分かりませんでしたが、巨人以外でも森田の指名を密かに狙っていた球団があったようです。阿部巨人のドラフト戦略の勝利と言っていいでしょう」(NPB関係者)

 森田は社会人野球に入って、5年目になる。今夏はトヨタ自動車の補強選手(社会人野球で各地区の代表チームが、同地区の地方予選で敗退したチームから最大3人をレンタルできる制度)として都市対抗大会に出場し、優勝に貢献した。準決勝のJR東日本戦では先発投手として6イニングを投げ、失点1。もともと23年シーズンに入って森田の評価は上昇していたのだが、それが本物であることを証明してみせた。

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