「マフィンが糸を引いてる……」東京ビッグサイトの巨大イベントで“食中毒”騒動 「防腐剤・添加物」不使用が災いか

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腐った臭いがする

 11月11日~12日にかけて、東京ビッグサイトで開催された国内最大級のアートイベント「デザインフェスタvol.58」の会場で販売されたマフィンの購入者から、「糸を引いている」などの報告がXで相次ぎ、波紋を広げている。食中毒が発生した可能性もあり、今後の動向を注視する必要がある。

 マフィンを販売したのは、東京都目黒区に店舗を構える「Honey×Honey xoxo」。公式ホームページによれば、目黒区中根に2017年2月25日にオープン、甘さ控えめの焼き菓子を売りに、具だくさんのマフィン、クッキー、バナナパウンドケーキなどを製造しているとのことである。

 このマフィン店はデザインフェスタに2日間に亘って出店している。イベントの初日の購入者から、マフィンから腐った臭いがする、糸を引いていたと指摘を受けていたにも関わらず、販売中止の対策をとらなかったようだ。購入者は店主から検品を行うと約束されたというが、実際の検品方法はといえば、「1点ずつの見た目の異常がないかの視覚確認」と「少しずつ食べて確認」(店主Xより)するだけだったようだ。

クーラーをガンガンにかけて

 その後もX上では購入者からの指摘が相次ぎ、ある購入者は、チョコチップのマフィンを購入したところ、中が生焼けな感じだったと証言している。また、「糸の引いた栗2つ、スイートポテト、クリームチーズベーコン、チョコチップ、焼きリンゴ、全部変な味と腐った臭いがしたので捨てました。今、腹痛と吐き気です」というコメントもあり、さらなる被害が拡大する可能性がある。

 店側の衛生管理には明らかに問題があったと思われる。店主のInstagramによれば、今回のイベント参加のためにマフィンを「5日間ずっと焼き続け」たと語っている。この言葉を信じるならば、イベントが始まる5日前に作られたマフィンが紛れ込んでいた可能性もある。そして、「保管場所はクーラーをガンガンにかけて、18℃以下を保って」いただけだったという。

 店のホームページによれば、防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下の砂糖の量で菓子を作っていることを売りにしているとのことだ。この条件で、消費期限が数日持つのだろうか。疑問を抱かざるを得ない。本来、添加物を使わないのであれば、通常の食品よりも厳しい衛生管理が求められるのは言うまでもないと思うのだが。

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