1コマ漫画でイスラエルへの怒りを表明 ナチスになぞらえたメッセージを掲げる人も

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日本でも抗議活動が

 イスラエルへの抗議活動は世界に広がっており、日本も例外ではない。10月21日、東京・麹町にあるイスラエル大使館近くに、「ガザへの爆撃止めろ」「パレスチナに平和を」などと書かれたメッセージやプラカードを手にした人々が200人超集まった。特にアラブ人の参加者には“ある特徴”が見られた。

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 現場のイスラエル大使館前の道路は50人を超える警察官によって封鎖されて近寄れない。

 許可されたのは、代表5人だけが手荷物検査を受けたうえで大使館前に行き、抗議文を読み上げることと、100メートルほど離れたコインパーキング沿いの歩道に設置された狭いエリアからの抗議活動のみ。

「アラビア語でメッセージを書いてもわからないだろうと思い」

 座り込みに参加していたアラブ人たちの中には、手に1コマ漫画風の風刺画を持つ人が多くいた。

 パレスチナ出身の女性は

「アラビア語でメッセージを書いてもわからないだろうと思って(風刺画を)持ってきた」

 と話す。

 風刺画という「声なき抗議」に彼女が選んだのは、バイデン大統領と談笑するネタニヤフ首相がマントの下でパレスチナ国旗を手にした子供に銃を突きつける絵だった。

 片言の日本語でシュプレヒコールを上げていた男性は、日本を含む西側諸国がウクライナ支援の窓口に行列している横で、パレスチナ支援の窓口には誰もいない様子を描いた絵で支援をアピールした。

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