虚偽の話をしている者がいる…ジャニーズ事務所がまさかのちゃぶ台返し 法曹家も「なぜあんな声明を出したのか理解に苦しむ」

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 ジャニーズ事務所が「性被害に苦しめられたと訴えている男性の中には、詐欺目的でウソの証言をしている者がいる」と声明で指摘した。世論が反応するのも当然だろう。スポニチAnnexは10月9日、「ジャニーズ事務所が声明 性加害報道に『十分な検証』求める『虚偽の話されているケースも』」との記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。

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 声明の中で大きな注目を集めたのは以下の2点だ。全文を紹介しよう。

《現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており、これから被害者救済のために使用しようと考えている資金が、そうでない人たちに渡りかねないと非常に苦慮しております》

《そのような事態を招かないためにも、報道機関の皆様におかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます》

 この声明でジャニーズ事務所は、偽者の被害者がいると指摘しただけでなく、報道機関に圧力をかけたと受け止めた人も多い。担当記者が言う。

「特に9日は、NHKが『ニュース7』で東京・渋谷のNHK局内でもジャニー喜多川氏による性加害が行われていたと報じました。証言したのは30代の男性で、2002年秋、当時は高校生だったそうです。男性はNHKの局内でダンスの練習に参加していたところ、ジャニー氏から声をかけられ、男性用トイレに連れて行かれたという内容でした。この性被害を報じるためNHKがジャニーズ事務所に取材を申し込むと、『そうした事実はございません』と否定。そして同じ日に声明が出たことから、多くのメディアが記事中でNHKの報道とジャニーズの声明を併記しました。さらに、一部のメディアは『NHKの報道が声明発表のきっかけになった』と報じました」

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