阿部巨人が狙うFAの目玉、オリックス「山﨑福也」 セ・リーグ向きの選手と言われる根拠

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オーナー発言は観測気球ではなかった

 巨人は激震のオフを迎えることになる。原辰徳監督(65)が辞任し、後任として阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)の昇格が決まった。

 9月29日のオーナー会議後、山口寿一オーナー(66)から出た「来季のことは真剣に考えないといけないと思ってます。(原監督の)契約についてもね」との発言は、辞任を匂わす“観測気球”ではないかと捉える関係者も多かったのだが、結果的に山口オーナーの言葉通りになった。しかし、指揮官を代えれば、ペナントの奪還につながるわけではない。コーチ陣の編成と共にドラフト会議、トレード、新外国人選手の獲得などを通して、“阿部監督”をサポートするための補強は欠かせない。

「阿部新監督は原路線を継承することになります。全体的に若手の育成が遅れており、今のままでは勝てないとの認識をファンに理解してもらわなければなりません。若手の成長を待つ間は、外国人選手で補う予定でしたが、ここ何年か、良い外国人選手に巡り会えていないのが実情です」(チーム関係者)

 外国人選手の活躍に期待するのは「リスクが大きい」と判断している部分もあるだろう。となれば、フリーエージョント(FA)市場に着目することになるが、近年の巨人はFAに重点を置いてこなかった。だが今季のBクラス低迷で、国内FA市場へ再参入することになりそうだ。

「左投手の補強は不可欠です。左の先発にはグリフィン(28)、メンデス(28)、横川凱(23)がいますが、3人合わせての勝ち星は15勝、負けは18。貯金を作ることができませんでした。左の主なリリーフは高梨雄平(31)と後半戦に帰って来た中川皓太(29)、途中加入のバルドナード(30)。不安定さは否めません」(スポーツ紙記者)

 そんな中、今オフの本命として急浮上してきた「左腕」がいる。オリックスの山﨑福也(31)だ。

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