囲碁・仲邑菫の韓国移籍は「母親の希望」 叔母は母子密着について「二人は毎日抱きしめ合うくらいの仲良し」

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 日本囲碁界の次代を担うと期待された中学生棋士・仲邑菫(なかむらすみれ)三段(14)。ところが、「アジア大会」に背を向け、驚いたことに韓国に移籍する意向まで示したのだ。背後に見え隠れするのはママの存在だった。

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 世界で戦える棋士になりたい――。2019年に国内史上最年少でプロ入りした際も、今年2月に史上最年少でタイトル(女流棋聖)を獲得した際も、仲邑は「世界」を見据えた抱負を述べたものだった。

 しかし、9月23日に開幕した中国・杭州アジア競技大会に向かう日本選手団に彼女の姿はなかった。「アジア版の五輪」を戦う代表の座には力及ばずだったのか、と思ったら、

「そこで勝てば日本代表になれたという大事な対局を、仲邑三段はなんと辞退。つまり自ら選考を下りたのです」(日本棋院関係者)

「毎日抱きしめ合うくらい仲良し」

 選抜対局は、仲邑が上り調子の時に組まれていたという。目の前にした代表権に、なぜ別れを告げたのか。

「実は、お母さまが中国への同伴を希望されまして」

 とは、別の棋院関係者だ。

「“娘と一緒に寝泊まりしたい”とお申し出になったのです。しかし、選手が宿泊する『選手村』は、不正防止や安全対策の観点から部外者は利用できない。そのことを伝えたところ、ならば行かないと判断なさったとみられます」(同)

 事実関係を確認すべく母親の携帯を鳴らすと、「番号を誰から聞いたのか」と何度も語気鋭い問いかけが。そして電話は切られたが、

「そういうこともあり得るとは思います」

 と明かすのは、仲邑の叔母である棋士・辰己茜三段だ。

「姉は、菫の対局の時には場所がどこであれ、いつも同行していますから。二人は毎日ギュッと抱きしめ合うくらい仲良しなんです」

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