低視聴率の「ぽかぽか」 地方局から「スポンサーがつかない」とクレーム 来年1月には小芝風花の主演ドラマが「ほぼ確定」

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“社長案件”

 テレビ解説者の木村隆志氏に聞くと、

「あの『笑っていいとも!』でさえ開始直後は不評だったように、どんな番組も最初から高い視聴率を取れるわけではありません。港社長の就任は昨年6月ですから、本来『ぽかぽか』のような新番組は秋の改編に間に合わないので、次の春の改編からスタートするのが定石のところ、あえて今年1月に放送開始となりました。これはバラエティーやお笑い色を強く打ち出す局としての方針を勢いづかせる目的もあってのことでしょう。番組が始まってしばらくは、港社長も生放送の現場に顔を出すほど力を入れていたと聞いています」

 まさに社長肝いりの番組というわけで、編成部長が庇うのもうなずけよう。

 だが、局内事情に詳しい業界関係者はこう明かす。

「現場責任者には港社長のご指名でバラエティーに手腕のある人物が選ばれましたが、平均視聴率が2%以下となかなか結果が伴わない。局内でも“こんな視聴率ではスポンサーがつかない”という地方局からのクレームがあると聞きます。帯番組として全体の番組表に占める『面積』が大きいため、低視聴率では地方局の業績を圧迫する一方ですが、“社長案件”である限り、誰も大ナタを振るえません」

小芝風花、永野芽郁に松山ケンイチ

 そこで底上げを図るべく、バラエティーとの両輪で力を入れているのがドラマ番組だという。事実、ここのところフジはドラマ枠を新設し続けているのだ。

「来年の1月期でも挽回しようと調整中です」

 とはフジテレビ関係者。

「木曜22時枠では大奥を舞台にした新ドラマに小芝風花が出演することがほぼ決まり、月9では主演に永野芽郁、月曜22時枠では奈緒と松山ケンイチを抜てきすべく画策しています」

 フジテレビに尋ねると、

「制作の詳細に関してはお答えしておりません。(『ぽかぽか』については)視聴率は上昇傾向にありますが、現状に満足せずこれからも視聴者の皆様により一層ご覧いただけるような番組作りをしていきます」(広報宣伝部)

 今をときめく人気俳優の起用が“社長案件”の尻ぬぐいとならぬよう、今はただ祈るばかりである。

週刊新潮 2023年9月21日号掲載

ワイド特集「我ら役者は影法師」より

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