「落札されず、すべての応募者が辞退」 国立劇場の建て替えはどうなる?

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「大阪・関西万博と酷似」

 当初、新劇場は令和11年秋の開場を予定していた。ところが、その計画は大きく狂うことが必至だ。

 事情を知る関係者が言う。

「状況は、遅々として参加国のパビリオン建設が進まない、再来年春に開催が予定されている大阪・関西万博と酷似しています。主な理由は建設を担うゼネコン各社があまりの資材価格の高騰で、入札に及び腰だから。受注しても利益どころかペイするかも分からず、これでは各社が二の足を踏むのは当然ですよ」

 新劇場が完成するまでは、歌舞伎は渋谷区の新国立劇場、文楽は北千住の1010シアター、そして演芸は紀尾井ホールなどと、それぞれが分散して上演することを余儀なくされる。

 歌舞伎における「だんまり」は、暗闇の中で人々がお宝などを奪い合う様子を無言で表現する演出の一つ。伝統芸能の象徴とも言うべき二つの国立劇場の再建を担う人々は、いまもダンマリを決め込んでいる。

週刊新潮 2023年9月21日号掲載

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