「負けた試合の日は必ず違うルートを通って帰宅」 「A.R.E.(アレ)」の生みの親、阪神・岡田監督の夫人が明かす「独特の“験担ぎ”」

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相好を崩しながら「まだ何も決まってないよ」

 究極の目標である優勝を、あえて「アレ」と言い換えて戦った今シーズン。阪神タイガースは、見事18年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた。就任1年目にして栄冠を手繰り寄せた12球団最年長の岡田彰布監督(65)の優勝後の様子や独特の“験担ぎ”について夫人が明かした。

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 ペナントレースを制した2日後の9月16日夜、広島でのデーゲームに勝利した岡田監督が兵庫県内の自宅に戻ってきた。「アレ」を達成した先にそびえるのは、もちろん日本一。車を降りた監督に次の目標は「ソレ」になるのか問うたところ、「おーん」と、おなじみの相づちとともに顔をほころばせながら、

「まだ何も決まってないよ」

 そう言い残して家の中へ。玄関では、夫の激闘を支え続けた陽子夫人(64)、そして孫たちが横一列に並び、指揮官を出迎えていたのだった。

夫人が明かす健康管理法

 あらためて夫人に優勝の感想などを尋ねると、

「優勝を決めた日は、私たち家族も甲子園で観戦していましたが、主人はホテルに泊まり、翌日はそのまま遠征に出てしまったため、直接話す機会がありませんでした。私と、普段は東京に暮らす息子の嫁と2人の孫とで『おめでとう』と直に伝えたかったので、帰りを心待ちにしていたのです。主人も普段は時間に余裕がなく、孫と会えるのを楽しみにしていました」

 そう明かしつつ、

「9月に入っても負けが込まず、試合を重ねるごとにチームがまとまっていく感じでした。自宅での主人はリラックスしながらも『もうひと山ありそうだ』と覚悟しているようにも見受けられましたが、結局はそのままゴールテープを切ることができました」

 もっとも、夫人は野球の知識に疎いのだといい、

「ピッチャーが投げる球の良しあしもわかりませんが、普段は口数の少ない主人が時折、ポロポロと野球の話題を持ち掛け、意見を求めてくることがあります。そんな時『えっ、何それ?』とならずに、ちゃんと受け答えができるよう、日頃からスポーツ紙を読んで会話についていけるように努めています」

 と、日々の心構えに言及。シーズンを通じて支えてきた健康管理についても、

「現役の時は帰宅後しっかりと食べていましたが、ここ10年ぐらいは夕食も夜7時には終えるような生活を送っていました。シーズン中は大体、起床してすべてのスポーツ紙に目を通し、他チームの状況に至るまで熟読した後、朝9時ごろにヨーグルトや果物を取ります。ナイターの日は正午に昼食を食べて甲子園へは1時ごろ向かい、夕方は試合前に球場で食事。帰宅後はほとんど食べないので、少しスリムになりました。スポーツ紙の中には、痩せて心配する向きもあるみたいですが、本人はいたって健康そのものです」

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