MC番組が続々終了…指原莉乃は上手な転身? 転落? 「敵がいない」という負の要因

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 指原莉乃さんは、先手を打ったのか落ちぶれたのか。「ゼロイチ」や「推しといつまでも」など、MC番組が次々と終了すると報じられ注目を集めている。

 かつては「さしこのくせに」なる番組もあったように(さしこ=指原さん)、彼女はもともと「弱者」「持たざる者」という立ち位置だったはず。「神7」と呼ばれた黄金期のメンバーと比べると、どこか芋臭く泥臭く、お茶の間やメンバーからもいじられキャラとして定着していた。

 一方で、努力と根性はトップクラス。24時間ブログ更新100回に挑戦し、アメーバブログランキングで1位を獲得。後に「24時間での個人ブログへの最多コメント」というギネス記録を打ち立てた。ファンの男性との交流が発覚し、HKTに「左遷」されるも、翌年の選抜総選挙では当時の最高獲得票数となる15万票超えの人気を集めて1位を獲得し、自身初のセンターポジションを獲得したという経歴の持ち主だ。

 がむしゃらな弱者が、強者を倒す。AKBでの勝ち筋に沿って、指原さんはバラエティーでもトークの才能を発揮していった。アイドルでありながらも非モテ・陰キャの立場を取り、港区女子的な女性も一刀両断。またフットボールアワーの後藤輝基さんや、ダウンタウンの松本人志さんら、芸歴も年齢も上の男性にも容赦無く突っ込む姿勢に視聴者は沸いた。

 最も反響が大きかったのは、「ワイドナショー」で松ちゃんからの「お得意の体を使ってなんとかすれば」という発言を「何言ってるんですか! やばっ」とドン引きして見せた回だろう。大物芸能人のセクハラを即座にいさめた姿勢、そして「…松本さんが干されますように!!!」とユーモアを交えておきゅうを据えたSNSでの対応も含め、アフターフォローまで完璧だと賞賛された。

 不愉快な思いをしたであろう女性視聴者を慮りつつ、大物男性芸能人の失態も笑いに変えた見事な振る舞いは、彼女の賢さを全方位に印象付けたのではないだろうか。

 その賢さがMCへの起用につながったものの、指原さん自身は早晩立ち行かなくなることを見越していたようだ。

 折に触れて繰り返して語っていたのは「テレビには未練がない」という自らのスタンス。昨年放送された「さしフワご相談ナイト」でも、女性タレントにとって情報番組の生放送のMCが「最後」と実感したこと、「女一人で進行って、相当力がないとできないと思ったし、私には無理だなと思った」と語っている。

 ただ、彼女が力不足というよりは、今までと同じような戦い方ができなくなってしまったという方が正しいのではないか。コスメやカラーコンタクト、アイドルグループのプロデュースなど大活躍。見た目だってずいぶん垢抜けた。かつての「神7」たちを超える影響力を持つ指原さんは、今や弱者どころか「強者」の側に立ってしまったのだから。

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