小渕優子選対委員長の陰に森喜朗元首相、お嬢さまの加藤鮎子こども政策相は実績ゼロ…内閣改造・党役員人事の目玉、女性議員6人のうち世襲は4人

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お嬢さま育ちの不安

 岸田首相は6人の中で特に加藤鮎子氏に期待しているという。ベテランの政治記者が解説する。

「加藤紘一さんは1998年から2001年まで宏池会の会長を務めました。現在の会長は岸田さんですから、派閥の大先輩にあたります。娘の鮎子さんは谷垣グループ(有隣会)で、宏池会には所属していません。それでも今回の抜擢は『大先輩の後継者に光を当てる』という意図があるのは間違いないでしょう。その鮎子さんですが、慶応大からコロンビア大の公共政策大学院に進むなど学歴は立派です。とはいえ、お嬢さま育ちで、これまで党内で存在感を示したことは皆無と言っていいでしょう。真面目でいい人ですが、果たして大臣の重責を担えるのか、早くも心配する声が漏れ聞こえています」

 土屋品子氏は聖心女子大から香川栄養専門学校に進んだ。テレビ埼玉で料理番組に出演していたことから地元での知名度が高く、衆院・埼玉13区で8回連続当選と選挙には強い。

 自見英子氏は東海大学医学部を卒業した小児科医。父の庄三郎氏も九州大学医学部を卒業し、ハーバード大学で公衆衛生部の主任研究員を務めた。

「今回の人事では“政治とカネ”の問題を抱える小渕さんの登用が話題になっていますが、実は土屋さんも父親と姉が捜査の対象となりました。2003年、埼玉県知事だった義彦氏 の政治資金管理団体が1億円を超える献金を裏金として流用していたことが発覚したのです。同年7月、姉が政治資金規正法違反の容疑で逮捕され、義彦氏は知事を辞職して政界から引退しました。知事公舎が家宅捜索される事態に発展しましたが、義彦氏は起訴猶予となりました」(同・政治記者)

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