ホットドッグを食べると寿命が36分縮む? 逆に延びる食べ物は? ミシガン大が研究した48食品リスト

ドクター新潮 ライフ

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 宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が話題を呼んでいるが、食事や水分を取ったり、怒りや喜びの感情を抱くのは、いずれも「生きること」を構成する要素だ。そして、それらへの向き合い方によって、生きられる長さ、すなわち寿命の長さは変わってくるのである。

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 何を食べると健康寿命が縮む、あるいは延びるのか。それを分単位で算出した稀有(けう)な研究論文がある。2021年、「ネイチャー・フード」誌に掲載された、米ミシガン大学の研究者グループによる論文だ。

「ミシガン大学の研究者たちは『健康栄養指数(HENI)』という新しい指標を作成し、人々が特定の食品を食べることによって健康への影響がどれくらいあるのかを測っています」

 そう語るのは、ハーバード大学などで研究してきた医師の大西睦子氏である。

「健康寿命とは病気と無縁の生活を送る期間のこと。健康寿命の増減は、病気の発症や早期死亡のリスクの増減と不可分です。HENIは具体的には、個々の食品1食分で、1日に何分間健康寿命が得られるか、または失われるかを計算します」

なぜホットドッグで健康寿命が縮む?

 例えば論文では、ホットドッグ1個で36分間の健康寿命を失い、代わりにナッツ1食分(30グラム)を食べると、26分間の健康寿命が得られる、などとしている。

「アメリカ人にとってホットドッグは身近な食べ物なので、この論文は結構話題になりました。ホットドッグ1個で36分健康寿命が縮みます、というタイトルのニュースがさまざまなところで流れていましたね。この論文にはマイナスの物ばかりではなく、プラスの物も載っているので、マイナスの物を食べたらプラスの物を食べるよう意識する、といった活用の仕方ができると思います」(同)

 ホットドッグで36分健康寿命が縮む、その“内訳”が分かるのも興味深い。

「36分のうち、27分が加工肉によるものです。ハムや、ソーセージなどの加工肉は便利ですが、体に悪いという研究が近年進んでいます。世界保健機関(WHO)は、加工肉には発がん性があると公表しており、そういった点も加味されているはずです」(同)

 加工肉以外では、

「ホットドッグに含まれるナトリウム、トランス脂肪酸などでマイナス10分。一方、健康に寄与する多価不飽和脂肪酸も含まれているため、1分の健康寿命が得られる。結果、マイナス36分、という計算です。ポークソーセージはマイナス22.2分、ハムはマイナス28.5分と、加工肉はいずれも健康寿命を失う時間が長くなっています」

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