“ぼっち練習”で覚醒の「菊池雄星」は二ケタ勝利目前 改めて思い出す彼の「座右の銘」

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「残り6試合」

 桃栗3年柿8年――菊池雄星(32=ブルージェイズ)は5年目で目標達成となりそうだ。

 ブルージェイズの菊池が日本時間8月28日のガーディアンズ戦に先発し、6回4失点で勝敗はつかなかった。残念ながら、ここ4試合は白星から遠ざかっている。試合後、

「登板する残り6試合、自分の仕事をしっかりやっていれば……。引き続き自分の仕事をやるだけだと思うし、いつかは勝てる」

 と、反省の弁を語っていたが、興味深いのは「残り6試合に登板する」と言い切ったこと。少なくとも今季は「ローテーション投手としての地位」を保証されたのだろう。途中からロングリリーフに配置換えされた昨季とは大違いである。

「今季はローテーションの5番手でスタート。キャンプインした当初はローテーション入りも危ぶまれていました。でも今はクリス・バジット、ケビン・ガウスマン、ホセ・ベリオスと菊池の4人で、チームを支えてくれています。左の先発は菊池だけで、重宝されているようです。チーム状況を説明すると、今季はアレック・マノアを主軸投手にと考えていました。でも調子がイマイチで……。菊池の覚醒がなければ、チームはワイルドカード争いに残れなかったでしょうね」(米国人ライター)

 同時点での成績は9勝4敗、あと1勝でメジャーリーグに移籍してから初となる2ケタ勝利に到達する。

「MLBに移籍してから、2ケタ勝利を目標の一つにしていました」(地元メディア関係者)

 という菊池だが、以前と比べ性格も明るくなり、気配りもできるようになったという。

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